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世界三大銘木 ~609工房日記⑮~

こんばんわ609工房です。

世界には三大〇〇という言葉が多数ありますが、木材の世界にも「三大銘木」が存在します。 「ウォールナット」・「チーク」・「マホガニー」の3種類がその名で呼ばれています。

今日は3大銘木になぜその3つが選ばれているのか、それぞれが持つ魅力に触れて行きたいと思います。

【ウォールナット】

家具などに使われるウォールナットはクルミ科植物の木材で、一般的には「ブラックウォールナット」「アメリカンウォールナット」のことを指します。
カナダの一部の州やアメリカ東部などが産地で、茶色が濃く木目が美しく揃っており、無垢材として人気が高い木材です。
耐衝撃性・加工性などに優れているため高級家具の材料として使われており、革製品のように「人が触れることで風合いが増す」という特徴があるため、年月による変化を楽しめる素材でもあります。
テーブルなどに使われるとその色味やツヤに重厚感があり素晴らしいですが、粘り気が少ないため小さな装飾などの加工は難しいという面もあります。

【チーク】

堅く頑丈な材質で耐久性に優れており、水や虫に強く海水に浸けても腐りにくいことから、船舶や建築などの材料としても広く使用されていました。
木目が美しく、オリエント急行やクイーンエリザベス2号などの内装にも使われていますが、現在では伐採が禁止されている地域が多く、輸入も厳しく制限されているため日本ではあまり見ることはできなくなっています。  
チークは切ったすぐ後は黄色ですが、年月が経つにつれ暗い褐色に変化していくという特徴もあるので、経年変化を楽しめる素材でもあります。

【マホガニー】

マホガニーはセンダン科のマホガニー属の植物で、日本語では「桃花心木(マホガニー)」と書きます。
柔らかいため加工しやすいという特徴があり、昔から宮殿や豪華客船の装飾・大寺院の彫刻などに使われてきました。
しかし、マホガニーはその価値の高さから違法に伐採・乱伐されることが多く、現在ではワシントン条約に登録されており、マホガニーの取引には証明書類などが必要になっています。
日本では本物のマホガニー木材をもうほとんど見ることができませんが、「サペリ」という木材がマホガニーに似ているため、サペリがマホガニーとして使われていることもあります。

木材としての優れた機能性と見た目の美しさを兼ね備える三大銘木。
ウォールナット以外は稀少性が高く手に入りにくくなっていますが、アンティークの家具や建築等で見ることができます。
同じデザインでも材質が変わるだけで印象はかなり変わりますので、家具選びの際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

それでは今日はこの辺で
609工房でした。

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