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テンセグリティ構造 ~609工房日記⑧~

こんばんわ609工房です。

「テンセグリティ(tensegrity)構造」と言うものをご存じでしょうか?

空中に浮いている様に見えますがそうではありません。これはテンセグリティと言って部材同士が互いに接着されておらず、代わりにヒモやゴム等の張力によってバランスをとっている構想システムの事を言います。

こちらは609工房で試しに作ってみたテンセグリティです、写真では見ずらいですがちゃんとナイロン紐で引っ張って安定させてます。

発祥を調べたら、90年代アメリカの思想家・建築家であるバックミンスターフラ―という人が提唱した概念とのこと。もっと昔からあると思ったら意外と近代なんですね。

それまで構造工学の分野において、構造システムが破綻しない範囲で部材を少なくしていくと「トラス」等の単純な幾何学要素の集合が最適解だと考えられていたんですが、現代ではこのテンセグリティが最適形状の一種とも考えられている様です。

ただ実際にはまだ研究が十分では無く、建築物の構造システムとして使う難易度の高さから、もっぱらアート作品や玩具として使用されてるみたいですね。

試作品ではインパクトぐらいの重さは乗りました。

川釣り用のナイロン紐を使ったんですが、強度が足りてない印象。

まだ発展途上の分野だとしたら609工房でも少しずつ研究してみたいと思っています。

それではまた

609工房でした。

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