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スタビライズドウッドその2 ~609工房日記⑦~

こんばんわ609工房です。
今日はスタビライズドウッドについてもう少し詳しく

Stabilized wood・Stabilize wood・Stabilizing wood など、英語表記にはいろいろあるようで、統一されていないよう。日本ではだいたいカタカナで「スタビライズドウッド」の呼び名で統一されているようです。

【樹種】いろいろな樹種から作られているが、色が白っぽく、硬さが中程度で、木目の出やすい樹種が多いみたい。
トチ、カエデ、メイプル等。
 
 「Stabilize」というのが英語で「安定させる」「固定させる」といった意味で、ここでいう「樹脂」とは、人工的に造られた「合成樹脂」のこと。

<作り方>
①木材を乾燥させる
②乾燥した木材を樹脂に浸す
③真空ポンプで空気を抜き、樹脂を木材の中まで浸透させる
④真空を解除した後、オーブンで焼いて樹脂を硬化させる

意外と簡単?…
いえ、ざっくり言うとこれでいいのですが、実際にやってみるとどの行程にも気を付けるべきポイントが沢山あって簡単では無いです。
609工房でも試行錯誤と失敗を1ヶ月以上は繰り返してました。今では8~9割くらいの成功率まで来ています。

このスタビライズ(安定化)。元々は、柔らかい木材に強度を持たせたり、ひび割れなどを埋めたり、湿気に強くしたり、といった意味合いの技術だったのだろうと思われます。

樹脂に着色料を混ぜて浸み込ませることにより、木材の内部にまで色を付けることができて、しかも、元々の木の模様、木目を消さずに、質感もあまり大きくは変わらないので、木の良さを生かしたまま着色する目的で作られていることが多いようです。

朽ち木

こんなぼろぼろの朽ち木でも、スタビライズさせれば何とか加工出来る状態になります。

朽ち木の木目の複雑さを利用して面白い色合いを出すことが出来たりします。

具体的に製作に必要な道具等はまた後程書いていきますね。

それでは今日はこの辺で
609工房でした。

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